八ツ原の妖怪たちを退治して回っている人間を退治してほしい、と懇願された夏目はその退治人に興味を持つ。自分と同じものが見えるかもしれないその人物への興味は日々募るが、一方で乱暴なやり方で妖怪を駆逐するやり方に疑問を覚える。
自分は原作ファンで好きな話も泣ける話も沢山あるけれど、一番印象に残っている話は?と聞かれたら真っ先に浮かぶのがこのエピソードです。自分の見えているものが存在していないかもしれない不安と戦い続けてきた夏目が自分と同じかもしれないクラスメイトに興味を持ってこわごわ近づくけれど、その田沼は少し「感じる」程度で同じ世界を共有することはできなかった…というオチが少し寂しくて、それでも触れ合おうと決めた夏目の一歩がすごく感慨深い。「俺たち二人だけが変なのかもしれないし」という夏目のセリフと田沼の間の開いた返答が特に好きなんですよね。自分ひとりだけがおかしいと思うより、二人とも、のほうがまだマシだという考え方は人ならぬものに接してしまう二人だからこそ救いになる言葉なんですよね。
そして今回は妖怪たちがウザ可愛かった(笑)
軽口叩いては夏目にしばかれているニャンコ先生の動きは愛らしいし、迷惑極まりない中級どももいい味出してます。ミスズもいかにも大物といった風情でかっこよかったなあ。妖怪は人間とは勿論違うけれど、見て声を聞けて触れるという点で夏目には両者は同じ「存在」なんですよね。たとえば、人間が猫を蹴飛ばしたらひどいと思いますよね。それは猫が「存在」して人間と「関わって」いるからです。だから妖怪が一方的に人間に痛めつけられることが、妖怪の「存在」を認識してる夏目には理不尽に感じられてしまう。妖怪を嫌って人間からも孤立して一人だった夏目が、大事な人たちが出来たことで妖怪との関係も見つめなおしていく成長物語の本当の始まりといえるエピソードなのかもしれません。
にゃんこ先生ストラップが付録のバックナンバーですこの号と今月号にはニャンコ先生のぬいぐるみの注文用紙もありますので是非。アニメイトで色々グッズ出してくれないかなあ。