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魍魎の匣 #12

魍魎の匣―文庫版 (講談社文庫)
魍魎の匣―文庫版 (講談社文庫)京極 夏彦

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すんでのところで木場の暴走を食い止めることに成功した京極堂。そして関係者達は一堂に介し、全てを終わらせるためにやってきた男が語りだした。

黒衣の男=京極夏彦 とか(笑)

先生の無駄にドスのきいた美声に吹いた。先生は着々と芝居の経験を積んでますね。京極先生は著書の映像作品に出演されることで有名なので出るとは思ってましたが…


関係者を前に探偵が「さて」と言い…、というお約束の場面は何度見てもテンションがあがりますね。この作品の場合、探偵が全てを説明してその他の人たちは聞き役に回るだけ、というのではなく登場人物たちの(自分達の主観に基いた)物語を付き合わせることで事件の全体が浮かび上がってくるという形式ではありますが。人体のうち何故脳だけが特別な存在として扱われるかというと、脳には意識があり、世界は意識が「世界」を認識しているからこそ世界たりうるからなのである、という前置きから憑き物落としは始まるのですね。そしてそれは「呪」の前フリであるとも言う…


>加菜子が巻き込まれた事故について
頼子が加菜子を突き飛ばした。たったそれだけの単純な話だったのに、頼子が「黒衣の男」を持ち出したことが世間に流布していた噂と結びついたことでややこしくなってしまったのですよ、というオチが元を辿れば関口に繋がってしまうという運命のいたずらには苦笑するしかありませんでした。関口っていつもこんな感じで思わぬ方向から事件に巻き込まれて精神を磨耗するハメになるんですよね。


そしてその単純な事件の被害者が加菜子であったせいで更にややこしくなっていくわけです。加菜子を生かすためには莫大な費用が必要になる。しかしこのままでは費用の「あて」である柴田氏より先に死んでしまいかねない。そこで加菜子が姿を消し、「加菜子が生きている」という事実が第三者に広く認知されるような状況が必要になってきた。そのための偽装誘拐だったが、木場が陽子の書いた脅迫状を見つけさえしなければ誘拐事件は頓挫したかもしれないし、違った結末が用意されていたかもしれない…という木場にとっては辛い真実が突きつけられる。


福本巡査の何気ないモノローグや言動がここで生きてくるんですよね。彼みたいなキャラはアニメではもっと影が薄くなるのではないかと思っていたので、福本巡査の「主観」をちゃんと描写して彼もまた彼の物語の主人公なのであるという視点を入れたこの話の構成は本当に丁寧だと思う。増岡弁護士もそうであるように、この事件で「脇役」は一人もいないんですよね。アニメは増岡弁護士についてかなり省略してあるものの、どことなく憎めない人物として描写されているのは嬉しいなあ。原作だと彼の思わぬ一面も見れたりするので、時間のあるときにでも読んでもらえたら一ファンとしては嬉しかったりします。


人の生命活動を全て機械に置き換えるとそれはビル一棟分になる…というのはどこで聞いたんだったかな。そのことを知った後にこの作品を読んで驚いた記憶があります。加菜子が「そういう状態」であったことさえわかると芋づる式に全ての疑問が氷解していくのは快感ですらありました、原作を読み始めた時父に「今『魍魎の匣』読んでるんだ」と言ったら「ああ、あの女の子が箱に入るサイズにされて生きてたってやつだろ?」といきなりネタをばらされ、危うく「通りもの」が訪れそうになったのもいい思い出です。

そして主たる事件の概要を話し終えた後に、再び個人個人の物語へと回帰していくんですよね。まずは歴然とした犯罪の容疑者を青木くんに教えることから。久保の「状態」を知ったときの吐き気をもよおすような禍々しい演出がまたいいなあ。関口には気の毒ですが。

あとこの作品では比較的大人しい榎木津が高笑いしながら車をかっとばし、木場をぶん殴り、わあい機械人形だ!とはしゃぐ姿は微笑ましかったなあ。森川さんのはっちゃけた演技がまた素敵です。
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Category : 魍魎の匣 | Thema : 魍魎の匣 | Genre : アニメ・コミック |

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